フィラデルフィア・76ers(以下、シクサーズ)は近年、ジョエル・エンビードとベン・シモンズの二枚看板体制で4年連続プレイオフ進出を果たしてきた。今オフ、シモンズ放出の噂は大きな注目を集めてきたが、フランチャイズOBの“ドクターJ”ことジュリアス・アービングは、古巣に忍耐を説いている。 シクサーズは過去4回のプレイオフのうち、3回がカンファレンス準決勝敗退。カンファレンス決勝はアレン・アイバーソンを中心にNBAファイナルに進出した2000-01シーズン以来、リーグ優勝は1982-83シーズン以来遠ざかっている。 シモンズはゴールデンステイト・ウォリアーズやポートランド・トレイルブレイザーズ、ミネソタ・ティンバーウルブズなどがトレード候補に挙げられてきたが、ここまで交渉成立には至っていない。 シクサーズ最後の優勝時に主力だった殿堂入り選手のアービングは、『Nothing Personal with David Samson』でシモンズ放出はもう少しとどまるように主張している。 「フィラデルフィアは、長くタイトルから遠ざかっている。ファンはチームがトップに返り咲くことを熱心に待っている。ベン・シモンズを巡って多くの議論を呼んでいるが、チームとしてはジョエル、ベン、トバイアス・ハリスのビッグ3に満足しているようだ。昨シーズンはドック・リバース(ヘッドコーチ)の初年度だった。戦力を整え、もう1年ドック・リバースと戦うべきだと思う。時には、時間をかけて自分たちのベストを引き出す方法を知る必要がある」 アービングの言う通り、エンビード、シモンズ、ハリスを中心に、リバースHCの元、これまで以上の成績を収められるだろうか。