7月26日(月)、グループCに属するバスケットボール男子日本代表はスペイン代表とオリンピック初戦を戦い、77-88で敗れた。第2クォーターには一時並んだ時間帯もあったが、1976年のモントリオール五輪以来、45年ぶりにオリンピックの舞台に立った日本に対して、国際舞台での経験が豊富なスペインが地力の差を見せつけた。 日本は第1クォーター残り6分6秒で2-11とスペインに走られてしまうが、渡邊雄太(トロント・ラプターズ)の3ポイントや果敢なアタックで食らいつき、富樫勇樹のフローターで第1クォーター終了時には14-18と4点ビハインドまで迫った。第2クォーターは残り5分33秒で八村塁(ワシントン・ウィザーズ)が3ポイントを沈め、26-26の同点に追いつく。しかし、直後のタイムアウト明けからスペインに19-0のランを許し、前半終了時には28-48と20点差まで広げられてしまった。 後半、反撃を目論む日本は途中出場の金丸晃輔が3ポイント2本とフリースロー2本を立て続けに成功。さらに第3クォーター終盤に渡邊がスローインのボールをスティールしてダンクに持ち込むなど、この10分を28-21とリードして、56-69と13点差まで詰め寄って見せた。 第4クォーターも富樫や八村の3ポイントで残り5分には11点差まで迫ったが、スペインはリッキー・ルビオ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)が巧みにゲームをコントロール。着実に加点し、日本の猛攻を退けた。 日本は八村が36分48秒プレイしてチームハイの20点、渡邊が35分41秒出場して19点、8リバウンド、3アシスト、5スティールを記録。しかし、スペインの厳しいディフェンスに苦しみ、2人ともフィールドゴール成功率は38%(八村8/21、渡邊5/13)にとどまった。 スペインはルビオがわずか21分44秒で20点、9アシストをマーク。アシスト、シュート、合わせのプレイなど、クレバーな判断と堅実なプレイが光った。また、フロアにいる時間帯のプラスマイナスはチーム最多の27だった。マルク・ガソル(ロサンゼルス・レイカーズ)は19分29秒プレイして12点、4アシスト、5度目のオリンピックとなるマルクの兄パウは13分33秒で9点、4リバウンド、2ブロックを記録している。チーム全体でも3ポイント成功率こそ28.6%(日本は40.7%)にとどまったが、FG成功率は66.7%(日本は40.5%)と圧倒した。 日本は29日(木)にスロベニアと、スペインは同日にアルゼンチンと戦う。