トロント・ラプターズの35歳カイル・ラウリーは、今オフに完全FA(フリーエージェント)になる。ロサンゼルス・レイカーズ、ニューオーリーンズ・ペリカンズなどが獲得を目論み、レイカーズに関してはラウリー本人も関心を示しているという。 ラウリーはこれまでオールスター出場計6回を果たし、2016年のリオ五輪ではアメリカ代表の一員として金メダルを獲得。2018-19シーズンにはラプターズの初優勝に貢献した攻撃的ガードだ。 35歳となったが、2020-21シーズンも平均17.2得点、7.3アシスト、3ポイント成功率39.6%の成績を残しており、今オフは完全FAの注目銘柄の1人。『ロサンゼルス・タイムズ』のブロデリック・ターナー記者は、レイカーズがラウリーの動向を注視していると伝えている。 「レイカーズが追跡するフリーエージェントのトップリストは、トロントのカイル・ラウリー、ユタのマイク・コンリー、サンアントニオのデマー・デローザンだ」 「コンプトン高、USC(南カリフォルニア大)出身のデローザンは、レイカーズでプレイするために、故郷(ロサンゼルス)に戻ることに関心を持っている。たとえ、それが昨季の2770万ドル(約30億6000万円)を下回る条件だったとしてもだ。そして、レイカーズは今年のトレード期限最終日までにラウリーを獲得しなかったが、近しい人間たちによれば、レイカーズ入りに興味があるという」 クリス・ポール(フェニックス・サンズ)らプレイヤーオプションを保有している選手の動向次第だが、現状で完全FAとなるのが確定している選手たちはメガスターというほどではない。あるウェスタン・カンファレンスの幹部は、「(今年は)完全FAとしては非常に平均的だ。例えば、KD(ケビン・デュラント)やヤニス(アデトクンボ)はいない。ベストの選手がデローザン、ラウリー、コンリーだ。一部の選手がプレイヤーオプションを破棄して完全FAになればまた状況は変わるけどね」との見解を述べている。 また、『TheRinger』のケビン・オコナー記者によれば、ペリカンズがラウリーとの契約に「必死」で「ザイオン・ウィリアムソンの成長を促し、今後もチームに残留させるためにもプレイオフに進出する必要がある」と考えているという。ラウリーを巡って争奪戦が勃発する可能性もありそうだ。