「長い道のりだった」 記録尽くしで初優勝のヤニス・アデトクンボが「スーパーチーム」に行かなかったワケ

ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、日本時間7月21日(現地20日)に行われたフェニックス・サンズとのNBAファイナル第6戦で50得点、14リバウンド、5ブロックを記録し、シリーズ4勝2敗でチームに1970-71シーズン以来のリーグタイトルをもたらした。 ヤニス・アデトクンボはファイナル6試合で211点を叩き出し、ファイナル史上初めて平均30得点、10リバウンド、5アシスト、フィールドゴール成功率60%以上(平均35.2得点、13.2リバウンド、5.0アシスト、フィールドゴール成功率61.8%)をマーク。自身初となる優勝とともに、ファイナルMVPも手にし、マイケル・ジョーダン、アキーム・オラジュワンに続き史上3人目となる、シーズンMVP、ファイナルMVP、最優秀守備選手賞を手にした選手となった。 昨年12月に5年総額2億2800万ドル(約251億円)のスーパーマックス額で契約延長したが、『ESPN』のティム・ボンテンプス記者によれば、ヤニス・アデトクンボは「終わらせなければいけない仕事があった」とバックス残留の理由を語ったという。 「ここは僕の街だ。彼ら(ファン)は僕を、そしてチームを信頼して、信じてくれた。僕は仕事を成し遂げたかった。でも、僕の強情な一面がある。どこか別のチームに行って、だれかと一緒にチャンピオンシップを獲得するのは簡単だ。スーパーチームに行って、自分の役割を果たしてチャンピオンになることができただろう。でも、それを実行に移すのは難しい。長い道のりだったが、僕たちはそれを自分のチームでやり遂げたんだ」 バックス“第2の男”であるクリス・ミドルトンは、ファイナル第6戦で圧巻のパフォーマンスを見せたエースを、「後半はすべてヤニスだった。彼が支配した」と手放しで称賛した。 2019、20年と史上12人目となる2年連続シーズンMVPに輝き、リーグを代表するスーパースターに上り詰めたヤニス・アデトクンボにとって、これまで唯一足りないものがNBAタイトルだった。まだ26歳。初優勝をきっかけに、今後どのような進化を遂げていくのか、興味深いところだ。

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