日本時間7月16日(現地15日)、USAバスケットボールはワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールが東京オリンピックに参加しないことを発表した。ビールは前日に新型コロナウイルスの健康・安全プロトコル入りしていた。代替選手については、後日発表されるという。 ビールは2年前に中国で行なわれたFIBAワールドカップでも代表候補に選出されていたが、家庭の事情によりトレーニングキャンプ前に辞退していた。今回は満を持しての参加となり、エキシビションマッチでも初戦のナイジェリア戦こそ2点にとどまったものの、続くオーストラリア戦で12点、アルゼンチン戦で17点と調子を上げていた。 ポポビッチHCは「ブラッドリーの離脱は間違いなく大きな損失だ。彼は非常に良いプレイをしてたし、すべてを理解してグループによく溶け込んでいた。次のブラッドリー・ビールはいないよ」とコメントしている。 同じく代表入りしているゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは、「自国を代表するという経験や機会は、誰もが夢見るもの。その機会を奪われたブラッドには同情を禁じ得ない」とビールを慮った。 ポポビッチHCはビールの代替選手について、誰がチームにフィットするか検討しているという。その上で、「ビールの代わりになるようなスコアラーはいないだろうから、野球でいうユーティリティープレイヤーのような選手を選ぶかもしれない」と語っているという。『ヒューストン・クロニクル』のジョナサン・フィーガン記者は、クリスチャン・ウッドが代替選手の候補に挙がっていると報じている。 なお、デトロイト・ピストンズのジェレミー・グラントも慎重を期すために健康・安全プロトコル入りしたことも明らかになっている。 アメリカ代表は7月17日にオーストラリア、19日にスペインとエキシビションマッチを行なった後、25日にフランスとオリンピックの初戦を戦う予定だ。