東京五輪に臨む男子アメリカ代表は、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)、ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)、デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)が参戦にコミットしたとされている。自身初の国際大会となるリラードが出場を決断した理由を『AP通信』のティム・レイノルズ記者が伝えた。 リラードはこれまで2014年、17年にトレーニングキャンプへ参加したのみで、14年はFIBAワールドカップの最終ロースター入りを逃している。これまでアメリカ代表として国際大会に出場経験はないが、グレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ/サンアントニオ・スパーズHC)の存在が決断を後押ししたという。 「ポップ(ポポビッチ)が代表チームのコーチになったことは、出場を決めるうえで大きな要因になった。僕はコーチとして、人として、ポップをすごくリスペクトしている。彼のためにプレイし、彼が指揮するバスケットボールを体験できることを楽しみにしている」 昨季から続くハードスケジュールや新型コロナウイルス禍の影響で、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が不参加を示唆するなど、ベストメンバーを組むのは難しい状況。それでも、今季リーグ3位の平均28.8得点を挙げるなど、NBAを代表するスーパースターであるリラードは、自身の参戦がほかの選手にも好影響をもたらすことを望んでいる。 「人々に『デイム(リラードの愛称)がプレイしているからプレイすべきだ』と言わせたくはないけど、トッププレイヤーが出場にコミットしているのを見て、特別なチームに参加するチャンスだと思ってくれることを願っている。(2008年北京五輪の)“リディームチーム”を見たのを覚えているんだ。とても楽しそうだった。各チームのスーパースターが、一緒に楽しんでプレイできる。素晴らしい時間だ。そこからUSAB(USAバスケットボール)に興味を持った。国を代表することは大きな意味を持つ」 アメリカ代表は、6月末までに12名のメンバーを決定予定。7月7日(現地6日)からラスベガスでトレーニングキャンプを開始し、東京五輪初戦は7月25日(同24日)に行われる。