『AP通信』は、NBAが2021-22シーズンから通常のスケジュールに戻す予定でいると各チームに通達したと報じている。レポートによるとトレーニングキャンプは9月末、レギュラーシーズンの開幕は日本時間10月20日(現地19日)に開始されるという。 なお、『AP通信』が入手したというリーグが各チームに送付したメモのコピーには、来シーズンがいつ終わるのか記されていなかったという。これは、プレイイン・トーナメントを実施するか否かが決定していないからと思われる。もしプレイイン・トーナメントが実施されれば、レギュラーシーズンは4月11日(同10日)に終了するだろうと見られている。 なお、今季と同じフォーマットでプレイイン・トーナメントが実施されるとした場合、4月13~16日(同12~15日)に実施され、プレイオフは17日(同16日)に開幕。NBAファイナルは6月3日(同2日)にスタートして、第7戦が実施される場合は20日(19日)を予定している。また、ドラフトは24日(同23日)になると、メモには記されていた。 昨季以来、イレギュラーなスケジュールを強いられているNBAだが、アダム・シルバー・コミッショナーは早い段階から通常のスケジュールに戻すことを考えていた。しかしそれによって、今季NBAファイナルに出場するチームにとっては短いオフを強いられることになる。ファイナル第7戦が行なわれるとした場合、7月23日(同22日)を予定しているが、翌シーズンのトレーニングキャンプまで約2か月しかインターバルがないのだ。 昨季のファイナリストであるロサンゼルス・レイカーズとマイアミ・ヒートは、今季のトレーニングキャンプ開始までわずか51日しかなかった。両チームともに今季のプレイオフは1回戦で敗れている。また、昨季のプレイオフでカンファレンス準決勝に勝ち進んだ上位8チームのうち、今年の同ラウンドに進出しているのは、ミルウォーキー・バックス、ロサンゼルス・クリッパーズ、デンバー・ナゲッツの3チームしかいない。疲労の蓄積に関する懸念は拭えず、今季のプレイオフで上位進出したチームの来季を懸念する声も少なくない。 レイカーズのレブロン・ジェームズはフェニックス・サンズに1回戦で敗れた際、「(昨年)バブルに入った瞬間から今日まで、ずっと消耗していた。精神的にも、肉体的にも、感情的にもだ。どのチームも対処しなければならないことだけど、うちとマイアミは明らかにバブルで長く戦ってから間もなく今季に挑んだ。とても消耗した」と語っている。