新型コロナウイルス禍により1年延期となっていた2020年選出組のバスケットボール殿堂入り式典(2020年選出組)が日本時間5月16日(同15日)に行われ、ロサンゼルス・レイカーズ、そしてNBAのレジェンドであるコービー・ブライアントが正式に殿堂入りとなった。 1996年にNBA入りしたコービーは、現役時代にレイカーズ一筋20年でプレー。歴代4位の通算3万3643得点、優勝5回、オールスター出場18回を誇るなど、一時代を築いた。2015-16シーズン限りで引退したなか、2020年1月27日(同26日)にヘリコプター墜落事故に遭い、41歳で命を落とした。 同年、長年の功績が認められ、殿堂入りが発表されたが、新型コロナウイルスの感染拡大で昨年8月に開催される予定だった式典が1年延期となっていた。 コービーの妻であるヴァネッサさんは、プレゼンターの“神様”マイケル・ジョーダンとともに登壇。最愛の夫へ感動的なスピーチを述べた。『FOX5』など複数のメディアは、そのコメントを大々的に伝えている。 「昨年2月、私はマイケルに電話をして、式典でコービーを紹介してくれるように頼み、ありがたいことに快諾してくれた。マイケル、ここに来てくれたことを感謝しています。コービーはあなたを賞賛していたから、私たちにとっては大きな意味があります」 「この栄誉を受け取る瞬間、あなたがまだ生きていたら……と思います。あなたとジジ(次女の愛称)はここにいるに値する。ジジは、父親であるあなたが殿堂入りを果たしたことを誇りに思っているでしょう。あなたは風邪を引いても、大きな怪我をしてもプレーすることを諦めない人でしたが、コート外でも凄い人でした。あなたのような人はもう二度と現れない」 会場からは「コービー」コールが起き、ヴァネッサさんのスピーチの最中、プレゼンターのジョーダンが感極まる姿も見受けられた。現役時代にお互いにリスペクトしながらも激しくしのぎを削った、コービーとジョーダンだからこその光景だったと言ってもいいだろう。 コービーのほかにも今回、史上最高のパワーフォワードとも称されるティム・ダンカンやケビン・ガーネット、ヒューストン・ロケッツで2連覇を果たした名将ルディー・トムジャノビッチ、WNBAで活躍して五輪でも4回優勝したタミカ・キャッチングスらが式典に参加した。