八村塁が所属するワシントン・ウィザーズは、日本時間5月11日の時点でイースト10位に位置しており、プレイイン・トーナメント出場のマジックを「2」としている。 シーズン前半戦こそ14勝20敗と苦戦していたが、球宴後は18勝17敗と勝ち越し、ポストシーズン出場に向けて巻き返しを見せている。状況を好転させたその大きな要因の一つとして、シーズン途中に獲得したダニエル・ギャフォードの存在が挙げられる。トレード期限の3月26日(同25日)にギャフォードをシカゴ・ブルズから獲得して以降、ウィザーズは17勝9敗とリーグ5位タイの戦績を残しているのだ。 NBA2年目のギャフォードも、今回の移籍が自身にとって飛躍のきっかけになると考えていたようだ。『BasketballNews.com』のスペンサー・デイビス記者とのインタビューで移籍当時の心境を答えている。 「飛行機の乗った時、ある思いがよぎったんだ。これは自分にとってチャンスで、キャリアを勢いづける再スタートだとね。加入後すぐに、出場時間や役割関係なしに何でもやる準備はできているとチームメイトに伝えたんだ」 22歳のギャフォードは今季ブルズで31試合に出場し、4.7得点、3.3リバウンド、1.1ブロックを記録。ウィザーズ移籍後はプレイタイムが5分以上(12.4→17.7)増加し、20試合で平均9.9得点、5.7リバウンド、1.9ブロックと存在感を発揮している。 インサイドのフィニッシャー兼リムプロテクターとして活躍するギャフォードだが、守備の質を上げることを現在は意識しているという。 「ブロックショットは自分の長所だ。だけど意識すれば、ブロックする前に相手を止めることができる。すべてのポジションの選手を守るためにも、その点を良くしていきたいね」 プレイオフのシード権を争うプレイイン・トーナメント出場の可能性が高いウィザーズ。躍進する若きビッグマンが、4年ぶりのプレイオフ進出のキーマンになるかもしれない。