日本時間2月16日(現地15日)、NBAは2月9日~15日(同8日~14日)の週間最優秀選手賞(週間MVP)に、デトロイト・ピストンズのサディック・ベイとフェニックス・サンズのデビン・ブッカーを選出したと発表した。 ピストンズのルーキーが同賞に輝くのは、1982年3月のケリー・トリピューカ以来、球団史上2人目。今季は25試合に出場し、平均9.1点、3.5リバウンド、0.9アシストをマークしているベイだが、期間中は平均26.1分出場して17.8点、5.5リバウンド、2.0アシスト、0.8スティールと数字を飛躍的に伸ばした。さらに、FG成功率71.4%(25/35)、3ポイント成功率69.6%(16/23)という精度の高さも光った。また、2試合連続で4本以上の3ポイントを決めたピストンズ初のルーキーにもなっている。 13日(同12日)のボストン・セルティックス戦では7本の3ポイントを含むキャリアハイの30点、12リバウンドをマークして勝利に貢献。ルーキーで7本ノーミスで決めたのはNBA史上初だった。さらに、30点以上でのダブルダブルも、ルーキーではジェイソン・キッド(当時ダラス・マーベリックス)、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ラウリ・マルカネン(シカゴ・ブルズ)に続く史上4人目の快挙である。 ブッカーが同賞に輝くのはキャリア初で、サンズからは2014年2月のゴラン・ドラギッチ(現マイアミ・ヒート)以来の受賞者輩出となった。期間中はチームを4戦全勝に導き、自身も平均32.3点、5.0リバウンド、5.3アシスト、FG成功率56.3%、3ポイント成功率47.6%を記録。すべての試合で27点以上、FG成功率50%以上をマークするなど、安定性も際立っていた。 特筆すべき点は、強豪相手でも結果を残しつつ、勝利を呼び込める存在であることを証明したことだろう。11日(同10日)のミルウォーキー・バックス戦では30点、14日(同13日)に行なわれたフィラデルフィア・76ers戦では今季自己最多タイの36点を奪い、好調の相手を見事連破してみせた。