日本時間1月15日(現地14日)、ブルックリン・ネッツは、ヒューストン・ロケッツからジェームズ・ハーデンを獲得する大型トレードを成立させた。 ネッツはケビン・デュラント、カイリー・アービング、そしてハーデンの“ビッグ3”を形成することに成功。その一方で同時に生え抜きのキャリス・ルバートとジャレット・アレン、トーリアン・プリンス、さらには将来のドラフト1巡目指名権3つと1巡目指名権交換権4つを放出している。 リーグ優勝を目指し、将来を犠牲にする大きな賭けに出たネッツだが、ショーン・マークスGM(ゼネラルマネージャー)によれば今回のトレードはデュラントとアービングの了承のもと実現したという。マークスGMがメディアセッションで語った内容を、『AP通信』のブライアン・マホーニー記者が伝えている。 「(デュラントとアービングは)何が懸かっているのかを分かっているよ。全員が『その賭けにのった。何が目的かも理解している』と(トレードに)手を挙げた。それは新しく加入するジェームズも含めてね。(多くのドラフト指名権を譲渡したが)破産したわけではない。ジェームズ・ハーデンを獲得するチャンスがあるならば、適性に精査した上で、もちろんそれを実現させるためにできる限りのことをするよ」 リーグ最高峰の得点力を誇るデュラントとアービングのデュオに、3年連続で得点王に輝くハーデン が加わることになるが、「チームとして機能しないのでは?」という声も少なくない。しかし、マークスGMは、3人それぞれが勝利のために犠牲を払うだろうと不安を一蹴した。 「間違いなく彼ら3人は犠牲を払う必要がある。ただ、それと同時に彼らは、このフランチャイズを勢いづけるだろう。チームを押し上げ、たどり着かなければいけない場所に導いてくれると期待している。ジェームズからは『勝ちたい。自分が望むのは勝利だけ』とだけ聞いているよ。全員がこのチームの立ち位置とポテンシャルを知っている。何試合かかるか分からないが、チームがひとつになる必要がある。ただ、タレントは間違いないね」 歴代屈指のスコアラーを3人揃えてリーグ優勝を目指すネッツは、マークスGMが期待する通りの成果を出せるのか。チームは1月17日(同16日)に、オーランド・マジックと対戦する。