ラッセル・ウェストブルックとジョン・ウォールのトレードが成立

12月2日(日本時間3日)、八村塁が所属するワシントン・ウィザーズが司令塔のジョン・ウォールと将来のドラフト1巡目指名権との引き換えに、ヒューストン・ロケッツのラッセル・ウェストブルックを獲得したと発表した。 今回のトレードについてウィザーズのトミー・シェパードGM(ゼネラルマネージャー)は、以下の声明文をチームの公式サイトにて公表している。 「ラッセルのようなキャラクターと高いレベルを持つ選手を獲得するチャンスは、即時的と将来的両方の観点から見ても逃すことのできないものだ。とはいえ、フランチャイズ史上最高の選手の1人であったジョンと別れるという決断は難しいものだった。組織と我々のコミュニティにとって彼の存在価値は測れるものではなく、今後も忘れることはないだろう」 『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者よると、ウィザーズは全体1位から12位までのプロテクションがかかった2023年のドラフト1巡目指名権をロケッツに譲渡。もしプロテクションによってその指名権が渡されなかった場合は、2024年の1巡目指名権(1〜12位までのプロテクション)、2025年の1巡目指名権(1〜10位までのプロテクション)、2026年の1巡目指名権(1〜8位までのプロテクション)と変わっていき、最終的には2026年と2027年の2巡目指名権2つになるとしている。 ロケッツは、今オフにマイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)とマイク・モーリーGMが立て続けに退任。その方向性に懸念を表明したと報道されていたウェストブルックには、かねてよりトレードの可能性が囁かれていた。 これまでにもウォールとのトレードは噂されていたが、ウィザーズのシェパードGMはこれを否定。しかし、2日の午後になって一気が交渉が進展したとウォジナロウスキー記者が伝えている。 2008年のNBAドラフト1巡目全体4位指名でサンダーに入団したウェストブルックは、2016-17シーズンから2018-19シーズンにかけてNBA史上初となる3年連続のシーズン・トリプルダブルを達成し、2017年にはシーズンMVPも受賞。ロケッツに加入した昨季はレギュラーシーズンに平均27.2得点、7.9リバウンド、7.0アシストというハイアベレージを記録している。 一方のウォールは2010年のドラフト全体1位指名でNBA入りし、1年目からウィザーズの司令塔兼エースとして君臨してきた。2013-14シーズンから5年連続でオールスターに選出されたが、2019年2月に自宅で滑って転んでしまい、左足アキレス腱を断裂。迎える2020-21シーズンでは、約2年のブランクを経て完全復活が期待されている。

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