NBAとNBPA(NBA選手会)は、労使協定(CBA)合意の期限を11月9日(日本時間10日)に延期した。『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が報じている。 アダム・シルバーNBAコミッショナーは当初、来年1月以降の新シーズン開幕を示唆していたが、NBA側は5~10億ドル(約520~1030億円)の収益アップ、東京五輪への選手派遣を見込む形で、クリスマス前の開幕と72試合でのシーズン実施を提案。NBA選手会も11月5日(同6日)にこの案を暫定的に承認していた。 NBAとNBA選手会が新シーズンの日程を最終決定するには労使協定の合意が必須だが、シャラニア記者によれば、11月6日(同7日)に設定していた交渉期限を9日(10日)に延期したという。 「NBAとNBPAは労使協定に関する決断の締め切りを月曜日(9日)に延長する。両サイドは問題を終わらせるために引き続き取り組んでいく」 交渉期限の延期は今回で5回目となるが、『NBC Sports』のカート・ヘリン記者は、交渉自体は順調に進んでおり、9日までに合意に至ることが期待されているとレポートしている。 詳細を詰める項目としては主にサラリーキャップ、ラグジュアリータックス(贅沢税)ライン、サラリー・エスクロー(リーグが収益予測を下回った場合に選手の年棒から差し引かれる金額)、新型コロナウイルスのプロトコルなどがある。サラリー・エスクローに関しては2020-21シーズンから2年間、通常の10%から17~18%に引き上げられ、22-23シーズンから元の10%に戻す形で話し合いが進んでいるとされている。 9日までの合意をもって、12月22日開幕の正式決定となるのか、交渉の行方に注目が集まる。