ロサンゼルス・クリッパーズは、アシスタントコーチ(AC)だったタロン・ルーが新ヘッドコーチ(HC)に昇格し、新体制で来シーズンに臨む。カワイ・レナードとポール・ジョージの2枚看板体制の1年目はカンファレンス準決勝敗退となったが、殿堂入り選手で“ご意見番”のシャキール・オニールはテコ入れを提案している。 クリッパーズはレナードとジョージを中心に、守備職人パトリック・ベバリー、シックスマンコンビのルー・ウィリアムズとモントレズ・ハレルと強力な陣容でウェスタン・カンファレンス2位(49勝23敗)の好成績を残した。しかし、今季もカンファレンス準決勝の壁は打ち破れず、シーズン終了後には契約が2年残っていたドック・リバースHCは退任となった。 オフ突入後はクリッパーズのケミストリー問題を巡って様々な報道が飛び交っているが、シャックは自身のポッドキャスト『The Big Podcast With Shaq』で「彼らは誰かを放出する必要がある」と発言。共同ホストのジョン・キンケイド氏から“誰か”はジョージを意味するのかを尋ねられると、シャックはジョージがその対象だと認めた。 「俺が思うに、カワイがチームを牽引するエースになる必要がある。ジョージを使って2人の優秀な選手を獲得しなければいけない。カワイには自分自身でやってほしい。彼がトロントにいた時、彼自身も、そして周囲全員も、カワイ・レナードがエースだと分かっていた」 来季年俸3550万ドル(約37億2000万円)と高額で、故障歴も持つジョージのトレード獲得に興味を示すチームがどれだけあるかは不透明。それでも、カンファレンス決勝不出場のNBA最長記録を更新(50年)してしまったクリッパーズがその壁を打ち破るには、シャックが主張するように大幅なテコ入れも視野に入れなければいけないのかもしれない。