ニューヨーク・ニックスは、今オフにトム・シボドー新HC(ヘッドコーチ)を迎えた。長きにわたる低迷期からの脱出を狙うべく、コーチングスタッフだけでなくロスターも刷新する可能性が高い。 『SNY』のイアン・べグリー記者は、ニックスの今オフの動きについて「ニックスが何かしらの補強に動く際は、RJ・バレットにフィットする選手、もしくは彼にインパクトを与える選手を選ぶことになるだろう」と伝えている。 トレードの噂があるクリス・ポール(オクラホマシティ・サンダー)やラッセル・ウェストブルック(ヒューストン・ロケッツ)といった経験豊富なベテランガードを狙う可能性を指摘しているが、この2人のような巨額契約を抱える選手を受け入れることは必ずしも得策とは言えないだろう。 そこで考えられるのが、ニックスが今年のドラフト1巡目全体8位をトレードアップしてさらに上位の指名権を得て、バレットにフィットする若手スター候補を獲得するという可能性だ。 『ニューヨーク・ポスト』のマーク・バーマン記者によると、ニックスは今年のドラフトで上位指名が予想されるポイントガードのラメロ・ボールを狙っており、ボール自身もビッグマーケットのニックスでプレイすることを望んでいるとされる。長身で得点力があるバレットとボールのガードコンビは、ニックスの再建を託すのに十分なインパクトを持っている。ちなみに、2人ともプーマの契約選手であることも興味深い点だ。 また、来シーズンのニックスの契約下にある選手の中で最もサラリーが高いのはジュリアス・ランドルの1890万ドル(約19億8000万円)で、チームのサラリー総額にも余裕があるため、ニックスはFA(フリーエージェント)の選手の中からバレットにフィットする選手を見つけることもできる。 1年目から1試合平均14.3得点、5.0リバウンド、2.6アシストを記録したバレットを軸に、レオン・ローズ新球団社長がどのようなチームを作るのか注目だ。