今季リーグ最下位(15勝50敗)に沈んだゴールデンステイト・ウォリアーズは、センターが補強ポイントの一つになっている。ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンが復活する新シーズンに向けて、ロサンゼルス・レイカーズから完全FA(フリーエージェント)となるドワイト・ハワードをターゲットにする可能性があるという。 『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は、「今シーズンにフロントコートの柱だったドワイト・ハワードとレイカーズは、ともに再契約に関心を持っている。一方で、ハワード獲得に興味を示すと予想されるのがゴールデンステイト・ウォリアーズだ」と報じた。 ハワードはNBA16年目の今季、古巣レイカーズと1年間の無保証契約を締結。問題児として見られていたハワードを迎え入れる選択を懐疑的に見る者も多かったが、ディフェンダーとリバウンダーとして申し分のない活躍が評価されて、今年1月にシーズン終了までの完全保証契約を勝ち取った。レギュラーシーズンでは最終的に平均7.5得点、7.3リバウンドを記録。ポストシーズンでも勝負所でのディフェンスで存在感を発揮し、レイカーズの通算17回目となる優勝に大きく貢献した。 今年12月に35歳を迎えるハワードに対し、マーキース・クリスとケボン・ルーニーとセンターの層がやや心許ないウォリアーズが、補強候補として白羽の矢を立てる可能性が浮上。ただ、ベテラン最低保証額を大きく上回るオファーを提示する余裕はなく、その点がネックになるかもしれない。 一方で、ウォリアーズのレジェンドであるリック・バリーは、『KNBR』の番組『Murph & Mac』でトロント・ラプターズから完全FAとなるサージ・イバカの獲得を進言。「獲得してほしい選手がいる。信じられないかもしれないが、サージ・イバカは私のお気に入りだ。彼は3ポイントが撃てるし、リバウンドとブロックショットもできる。チームにとって大きな補強になるだろう」と語っている。 カリー、トンプソン、ドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズと高額年俸の選手を抱え、最大で600万ドル(約6億3000万円)相当のタックスペイヤー・ミッドレベル例外条項しか使えない状況のウォリアーズ。果たして、どのような形でセンターの補強を図るのだろうか。