フィラデルフィア・76ersのベン・シモンズは、身長208cmにして司令塔を務める現役選手トップクラスのオールラウンダーとして名を馳せる。課題のジャンパーを克服すれば、“キング”ことレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)の再来になれると米名物コメンテーターが持論を展開している。 2016年のドラフト全体1位指名でNBA入りしたシモンズは、トレーニングキャンプで右第5中足骨を骨折してルーキーイヤーを全休。実質1年目となった2017-18シーズン、81試合に出場して平均15.8得点、8.1リバウンド、8.2アシストを記録して新人王を獲得した。以降、センターのジョエル・エンビードと並ぶ大黒柱としてチームを牽引し、今季は自身初のスティール王(平均2.1本)に輝いている。
キャリア3年で平均16.4得点、8.3リバウンド、8.0アシストの成績を残す24歳について、かつて『The Philadelphia Inquirer』で76ersの番記者を務め、現在は『ESPN』の名物コメンテーターとして人気を博すスティーブン・A・スミス氏が、同局の番組『Sports Center』に出演した際、自身の見解を述べた。 「もしベン・シモンズが少しでもジャンプショットを改善すれば、彼はレブロン・ジェームズ2.0、あるいはパート2だ。それほどまでに彼は相手にとって脅威だよ。彼のオールラウンドなスキルセットを見ると、身長208cm、ボールハンドリング、パス能力、バスケットボールIQ、そしてディフェンス力と揃っている。もしベン・シモンズがジャンプショットを習得すれば、彼はレブロン・ジェームズの再来になるだろう。もしできなければ、彼はベン・シモンズのままだ」 シモンズの唯一の弱点とも言えるのがロングシュートで、キャリア通算3ポイント成功率はわずか8.3%(24本中2本成功)にとどまる。しかし、今季は4年目にして初の3ポイントシュートを成功させ、パーソナルトレーナーを雇ってシュートフォーム矯正に取り組んできた。やや故障がちな点も含めてもうひと皮むけた時、シモンズは“レブロン級”のオールラウンダーへの道を切り開けるかもしれない。