ニューヨーク・ニックスは9月23日(日本時間24日)、トム・シボドー新HC(ヘッドコーチ)の下で初練習を行った。 フロリダ州オーランドのバブル(隔離地域)に招待されなかった8チームは、NBA管理下の環境で自主的なワークアウト開催が許可されている。ワークアウトは1対1などをメインとする「第1フェーズ」(9月14~20日)を経て、スクリメージや5対5など実戦的なトレーニングを行う「第2フェーズ」(9月21日~10月6日)に突入しているなかでニックスは始動。『ESPN』のティム・ボンテンプス記者によれば、シボドー新HCはメンバーに関しては明かさなかったが、参加は任意のため、回避した選手が何人かいたことを認めたという。
それでも、7月30日(同31日)にニックスの第31代目HC就任が発表されてから、約2か月が経過してようやく本格的なスタートを切れたことに、シボドー新HCは「良い初日だった」と充実感を滲ませた。 「選手たちと一緒に日々を積み重ねていきたい。すべてはファンダメンタル(基礎)から始まる。まずは基盤を構築する必要があるんだ。一日ですべてを成し遂げられる魔法はない。成功するためには、正しい習慣を確立すること。つまり、攻撃と守備のシステムのベースを作り上げていくかだ」 2019年のドラフト1巡目3位指名で入団し、1年目でチーム2位の平均14.3得点、5.0リバウンド、2.6アシストを記録したRJ・バレットは将来が嘱望される有望株。シボドー新HCも20歳の若武者の成長に期待を寄せる。 「やらなければならないことはたくさんある。これは最初のステップだ。オフシーズンはどの若手にとっても重要だ。ステップアップに取り組める。彼は素晴らしいし、熱心で、ハードに練習している。それをやり続ければ、相当良くなるはずだ」 名門と言われたニックスも7年連続でプレイオフ進出を逃し、低迷期を抜け出せない状況が続いている。シボドー新HCがニューヨークの地でどんな新たな風を吹かせるのか、その手腕に注目が集まる。