7月31日(日本時間8月1日)に行われたシーディングゲーム初戦でダラス・マーベリックスに勝利したヒューストン・ロケッツは、続く8月2日(同3日)の試合ではイースタン・カンファレンス1位のミルウォーキー・バックスを120-116で下して順調な仕上がりをアピールした。
『Washington Post』のベン・ゴリバー記者によると、ロケッツのマイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)は、チームが好調な要因について「冗談抜きに、ここはバスケットボールをプレイするのに最適な環境だ。キャンパス内には選手の気を逸らすものがほとんど無いからね。それに、毎晩同じデザインのコートでプレイするので、選手たちはコートの奥行き感覚を掴みやすく、安定したシュートタッチを維持できるんだ」と、バブル(隔離地域)の環境がチームにとってプラスに働いていると指摘したという。 ダントーニHCが言うように、シーディングゲームのここまでの2試合でロケッツは持ち前のオフェンス力を存分に発揮している。スリーポイントシュートは2試合合計で109本試投して40本成功。ロケッツがバックス戦で記録した61本というスリーポイント試投数は、NBA歴代最多タイの数字だ。 さらに、強豪バックスに逆転勝利を飾ったことで、ロケッツは大きな自信を得たようだ。『Yahoo Sports』のライアン・ヤング記者によると、ラッセル・ウェストブルックは「俺たちは逆境を払い退けた。48分間戦い抜いたチームメイトを誇りに思う」とバックス戦を振り返っている。 また、『USA Today』のマーク・メディナ記者によると、ジェームズ・ハーデンはバックス戦の勝利について「俺は何かを証明したいわけではない。ただ、今日の勝利を喜んでいるだけだ。今、俺はネガティブなエナジーを全く気にしていないんだ」と語ったそうだが、ここまでのロケッツの戦いぶりは、他チームに強烈なインパクトを残したはずだ。