過去に右膝の前十字靭帯断裂という大怪我を2度も負っているワシントン・ウィザーズのシャープシューターであるダービス・ベルターンスが、怪我のリスク管理の理由から再開されるシーズンの欠場を発表したことを受け、オーランド・マジックのガードであるエバン・フォーニエがベルターンスを厳しく批判した。 6月22日(日本時間23日)、フォーニエは、『ESPN』 のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者がツイッターにて投稿したベルターンスのシーズン欠場に関する報道をリツイートし、「最近のNBAの問題がまさにこれだ」とコメントした。
さらに、「冗談抜きで、健康であるにもかかわらず、他のチームメイトが一生懸命プレイするなか、自分だけ参加しないことが許されると思っているのであれば、それは彼がどんな選手であるかを物語っている」と投稿した。フォーニエは名指しこそしていないものの、それがベルターンスの決断に対する批判であることは明らかだった。 これを受けて、ベルターンスは、フォーニエの2つ目の投稿に返信する形で、以下の通りコメントしている。 「オーランドでプレイすることのリスクをまったく気にしていないのであれば、次回からは僕をタグ付けした上で、僕についての意見を述べてくれ!」 リーグは、7月30日(同31日)からフロリダ州オーランドにある「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」で再開されるシーズンへ参加しない選手を罰しない方針だとされている。新型コロナウイルスの感染拡大のリスクを含む様々な理由からリーグの再開案を懸念する者がいることもまた事実だ。 再開されるシーズンに参加するかどうかについては賛否両論あるが、少なくともウィザーズのフロントはベルターンスの意思を尊重しており、今季終了後にフリーエージェント(FA)となる彼と再契約を締結させることを重視していると言われている。 自己最高のシーズンを過ごしていたベルターンスは今季、平均15.4得点、4.5リバウンド、1.7アシストをあげ、得意とする3ポイントも42.4%の高確率で沈めている。『NBC Sports Washington』のマイク・デプリスコ記者は、高精度のシュート力を誇るベルターンスが今季のウィザーズにとって貴重な存在であることは間違いないが、エースであるジョン・ウォールが怪我から復帰する来季、その価値がさらに高まると指摘している。