NBAがプレイオフのシード順を勝率で決めることを各チームに通達したと、『AP通信』のティム・レイノルズ記者が報じた。7月31日(日本時間8月1日)から22チームでシーズン再開が予定されるリーグでは、中断前までに行ってきたレギュラーシーズンの試合数がチーム毎に異なるためだとしている。 シーズン再開後にレギュラーシーズンを各チーム8試合ずつ行うことを予定しているNBA。その場合、2019-20シーズンの合計試合数はダラス・マーベリックスがリーグ最多の75試合、その他のほとんどのチームが72〜74試合で、サンアントニオ・スパーズとロサンゼルス・レイカーズが最少の71試合になる。 NBAはシーズン再開後の試合スケジュールをまだ発表していないが、勝敗数でシード順を決める場合、僅差でプレイオフの順位争いをしているチームにとって試合数の違いは大きな問題だ。 イースタン・カンファレンスでは、7位のブルックリン・ネッツと8位のオーランド・マジックが0.5ゲーム差だが、レギュラーシーズン終了時にはマジックよりネッツの方が1試合少なくなる。 ウェスタン・カンファレンスでは、9位から12位までのポートランド・トレイルブレイザーズ、ニューオーリンズ・ペリカンズ、サクラメント・キングス、サンアントニオ・スパーズの4チームが0.5ゲーム差以内にいるが、合計試合数はブレイザーズが74試合、ペリカンズとキングスが72試合、スパーズが71試合になる見込みだ。 NBAでチームの試合数に違いがあったのは、ボストン・マラソン爆破事件の影響でボストン・セルティックスとインディアナ・ペイサーズの試合が中止になった2012-13シーズン以来初。通常、NBAは全チームが82試合プレイするが、その年のセルティックスとペイサーズの試合数は81試合だった。