長きにわたり低迷するニューヨーク・ニックスだが、再建を託されたレオン・ローズ新球団社長がフロントオフィスに大きなテコ入れをするようだ。 4月21日(日本時間22日)、ニックスがかつてクリーブランド・キャバリアーズの重役であったブロック・アラーをチームに迎え入れると、『SNY』のイアン・バグリー記者が報じた。 現時点で役職は未定だが、過去にキャバリアーズのダン・ギルバート・オーナーが「リーグ随一のキャップ分析者」と称賛するなど、“サラリーキャップのエキスパート”として知られるアラーは、ニックスでもサラリーキャップ関連の仕事を担うことになる。ただ、GM(ゼネラルマネージャー)職にはスコット・ペリーがチームに残っているため、同職に就くことはないと見られている。 FA(フリーエージェント)で大物選手を獲得するにはサラリーキャップの調整が不可欠だと言われている昨今のNBA。2014年にFAとなったレブロン・ジェームズを獲得したキャバリアーズは、ジャレット・ジャック、タイラー・ゼラー、ティモフェイ・モズコフらを放出し、サラリーキャップに十分な余裕を作ってFA市場に備えていたが、それを行ったのが今回ニックス入りするアラーと、当時キャバリアーズのGMであったデイビッド・グリフィン(現ニューオーリンズ・ペリカンズGM)だった。 今年のオフには、アンソニー・デイビスやデマー・デローザンらがプレイヤーオプションを破棄してFAになる可能性があり、来年はカワイ・レナード、クリス・ポール、ポール・ジョージ、ヤニス・アデトクンボといった選手たちが控えている。実績のあるアラーを迎え入れるニックスだが、果たして今回の動きは将来大物FAを獲得する布石となるのか。