ロケッツがカーメロ・アンソニーの退団を発表

カーメロ・アンソニーのヒューストン・ロケッツ時代が終焉を迎えた。 現地11月15日、ロケッツのダリル・モーリーGMは、アンソニーがチームから退団する方向であることを明かした。 今オフにロケッツと1年240万ドル(約2億7000万円)の契約を交わしたアンソニーだったが、ロケッツでは僅か10試合のみのプレーに終わった。 モーリーGMは、「カーメロは非常に素晴らしい姿勢で試合に臨み、マイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)から与えられた役割を全て受け入れた。契約時に我々がカーメロに期待した働きが実現しなかったため、我々は彼のために放出を決意した」と語っている。 アンソニーは、今年7月にオクラホマシティー・サンダーからアトランタ・ホークスにトレードされた後に解雇され、フリーエージェントとしてロケッツと契約した。 ロケッツは、1994年と1995年の2連覇以来となる優勝を果たすことを目指し、ゴールデンステイト・ウォリアーズを倒す切り札としてアンソニーを獲得した。しかし、彼らは今シーズンの開幕から6勝7敗と苦戦し、役割の減少を受け入れたアンソニーはドラフト外ルーキーのゲイリー・クラークに先発の座を奪われる形となっていた。 最終的に、少ない役割を与えるよりも、一思いに放出して別のチームでプレーさせる方がアンソニーのためになると、ロケッツは判断したのだ。 ダントーニHCは、「どうすれば物事が上手く運ぶか、我々は見極めなければならない。我々のやり方は彼に合っておらず、彼に不必要な犠牲を強いることになっていた。そんなことは、殿堂入りが確実な彼に対する正当な扱いではないし、彼に対して失礼なことだし、我々にとっても良いことではなかった。我々は上手くフィットしなかっただけなんだ」とコメントしている。 10回のオールスター出場歴を誇る34歳のアンソニーは、直近の2シーズンは苦戦を強いられていた。サンダーで78試合に先発した昨シーズン、アンソニーはキャリア最低の1試合平均16.2得点という成績に終わり、今シーズンからは16年のキャリアで初めて控え選手の役割を受け入れていた。これまでの15年間のキャリアの全1054試合で先発を務めたアンソニーが、今シーズン出場した10試合中8試合で控えから出場していたのだ。 ダントーニHCは、今回の退団は、アンソニーの態度に問題があった訳ではないことを強調している。 「この夏、我々はホームランを狙ったが、それは失敗に終わったようだ。アンソニーは、彼が出来得る全てのことをやってくれた。彼はこのチームにいる間、とても良くやってくれた。今回はただ上手く行かなかっただけなんだ。私は、彼のプロフェッショナル精神に感謝している。彼は素晴らしかった。彼はチームに全てを捧げてくれた。今回はただ単に上手く行かなかっただけなんだよ。」 2003年のNBAドラフト1巡目全体3位でプロ入りしたアンソニーは、デンバー・ナゲッツやニューヨーク・ニックス等でプレーしたこれまでのキャリアで、1試合平均24得点6.5リバウンド3アシストという成績を残している。 アンソニーは、退団が発表される前の3試合を病気により欠場していた。彼がロケッツで最後にプレーしたのは、現地11月8日の対オクラホマシティー・サンダー戦だ。サンダーに大敗したこの試合で、彼は2得点5リバウンドを記録している。 ダントーニHCは、残されたロケッツの選手達はアンソニーの退団を悲しむだろうが、あくまでもプロフェッショナルとして対処してほしいと考えているようだ。 「彼らはきっとアンソニーの退団を悲しむはずだ。ロケッツには彼の親友が何人もいるし、彼らの間には友情も芽生えている。だが、これはビジネスなんだ。」

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