9月3日に開催されたワールドカップ(W杯)本戦の第1ラウンド第2戦で、FIBA世界ランク12位のブラジル代表が、同8位のギリシャ代表を下し、第2ラウンドへと駒を進めることが確定した。番狂わせとなったこの試合でブラジル代表のベテランSFのアレックス・ガルシアが、ギリシャ代表のエースであるヤニス・アデトクンボを相手に素晴らしいディフェンスを見せたこともあり、ブラジル代表が接戦の末、79対78で強豪ギリシャ代表に勝利。相手チームの主力である23歳のアデトクンボをわずか13得点に抑えたガルシアの活躍について、ブラジル代表のアレクサンダー・ペトロビッチHCは、EUROHOOPS.NETの取材で以下の通りコメントしている。 「なぜこのスポーツが素晴らしいか知っているか?!それは、相手チームに23歳のMVP選手がいようが、上手く戦略を立てればこうして試合に勝利できるからだ!今回は40歳のベテランがアデトクンボを完全に封じ込めたことが、勝利の大きな要因だ。これがバスケットボールだよ!」 興奮気味にギリシャ戦に勝利した喜びを語ったペトロビッチHCは、さらにアデトクンボに関しては特に問題視していなかったことも明かしている。ペトロビッチHCは、アデトクンボ以上に、ユーロ・リーグのスターであるコスタス・スロウカスとジョルジオス・プリンテジスを警戒していたことを、上記EUROHOOPS.NETの取材で以下の通りコメントしている。 「ブラジル代表選手の中にアデトクンボを止められる選手がいることは証明できた。ただ、ギリシャ戦においてはスロウカスとプリンテジスの対策に悩んでいた。アデトクンボに関しては、バックスとトロント・ラプターズのNBAカンファレンス・セミファイナルが開催された約半年前から頭の中で戦略を練っていたよ。ギリシャ戦で問題となったのは彼ではなく、スロウカスとプリンテジスだった」。 一方、アデトクンボ率いるギリシャ代表は、グループFの残り1枠をかけて、9月5日にニュージーランド代表と対戦する予定だ。どの国がブラジル代表と共にグループFを勝ち上がるかに注目だ。 スポヲタ:ビタラフ アドル