もしカワイ・レナードがトロント・ラプターズと再契約を結んでいたら、ポール・ジョージはラプターズでレナードと組むつもりであったと報じられている。 ESPNのエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、レナード自身がジョージと組むことを切望しており、またジョージもレナードと組むためならロサンゼルス・クリッパーズ以外でも問題はなかったという。 また、ウォジナロウスキー氏によると、クリッパーズはシャイ・ギルジャス・アレキサンダー、ダニーロ・ガリナリ、そして5つのドラフト1巡目指名権を放出し、オクラホマシティー・サンダーからジョージを獲得。その直後にレナードが4年1億4100万ドル(約153億円)でクリッパーズとサインした。これはクリッパーズが、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスのコアを有するロサンゼルス・レイカーズにレナードが加わることを阻止するための一手でもあったと報じられている。 ウォジナロウスキー氏によると、サンダーはラプターズにジョージとラッセル・ウェストブルックをパッケージに含めたトレードオファーを出していたが、ラプターズにはマッチできる資産が無かったという。 もしこれが実現していればラプターズはレナード、ジョージ、ウェストブルックの「ビッグ3」を結成することになっていただろう。ジョージとウェストブルックのコンビだけでは、過去2シーズンでプレーオフの初回ラウンド止まりとなっていたが、レナードがリーダーとしてこのコンビに加われば状況は変わっていたことが予想される。 ラプターズがパスカル・シアカムをロスターに残したことは将来を考えると賢明であったと言えるだろう。しかし、ラプターズはしばらくの間は優勝候補という地位からは離れることが予想されている。 一方、実際にはレナードとジョージはルー・ウィリアムズやパトリック・べバリーらが在籍するクリッパーズへ入団することになった。昨季はスーパースターを有していなかったクリッパーズだが、第8シードでプレーオフに進出し、ゴールデンステイト・ウォリアーズとの初回ラウンドでは第6戦まで持ち込み、健闘した。 そんなクリッパーズは、攻守ともに評価の高い2人のスーパースターが加入したことで、一気に来期の優勝候補となっている。 文:ビタラフ アドル