2000年7月6日、不動産起業家のE・スタンリー・クロンクがNBAのデンバー・ナゲッツ、NHLのコロラド・アバランチ、そしてペプシセンターの買収を完了したと発表した。1989年以降、通信衛星会社のCOMSATがチームを所有していた。しかし、スポーツ事業が会社の業績に悪影響を与えていたことや、ペプシセンターの建設が株主に非難されていたことから、チームを売りに出すことになった。 1997年、COMSATはリバティ・メディア傘下のアセント・エンターテイメント・グループにナゲッツ、アバランチ、ペプシセンターを売却した。しかし当時のリバティはスポーツチームのオーナーシップには興味がなく、ナゲッツとアバランチは再度売りに出されることになった。その後チーム売却の交渉が何度か成功寸前に破綻。オーナーシップの不安定な期間が続いた結果、チームの人事を動かせないなど多くの不都合が発生、ナゲッツの成績低迷に繋がっていった。 最終的にチームを買ったE・スタンリー・クロンクは市の要望を聞き入れ、2025年までは必ずデンバーから移転しないことを約束。ようやく落ち着いたナゲッツは、2003年のドラフトでカーメロ・アンソニーを指名したのを契機に、再びプレーオフ戦線へ復帰するのだった。