今日は何の日 〜デレック・フィッシャーが自らユタを退団〜

2007年7月2日、デレック・フィッシャーがユタ・ジャズを退団した。2006-07シーズン、フィッシャーはユタ・ジャズ4年振りのプレーオフ進出に貢献する素晴らしい活躍を見せていた。しかし、そんなフィッシャーを悲劇が襲った。まだ生後10ヶ月だった娘のテイタムが癌の一種である網膜芽細胞腫と診断されたのだ。手術に立ち会うため、フィッシャーはカンファレンス・セミファイナルの初戦を欠場。娘の手術の成功を見届けたあと飛行機でソルトレイクシティに戻ったフィッシャーは、その足で第2戦の後半に会場入りするとオーバータイムまでもつれた試合で活躍、チームを勝利に導いた。結局このシーズンのユタはカンファレンス・ファイナル進出を果たしている。 2006-07シーズン終了後、フィッシャーはユタに退団を申し出た。娘の治療のため、大都市に引っ越す必要があったからだ。残り3シーズン2,060万ドルという契約を残していたが破棄、3シーズン1,400万ドルと年棒を下げて古巣のロサンゼルス・レイカーズに戻った。後年、フィッシャーは米メディアPeopleのインタビューでこの時の心境を聞かれ「最終決断は簡単だった。子供と家族が一番大事だと思ったんだ。チームのことや、他の人がどう思うかはその決断には無関係だった。あの状況だったらどんな父親でも同じことをするだろう。子供に受けうる限り最高の治療を受けさせたかった。たとえそれが仕事を失うことや家計に打撃をくらうのを意味していてもね。そんなことはあとからどうにかすればいい」と答えている。娘のテイタムは左の視力こそ半分失ったが治療の結果は良好で、癌再発の可能性は限りなく低い状態だという。

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