ニューヨーク・ニックスのジェイレン・ブランソンは、2022年夏の移籍以降、大都市ニューヨークを代表するアスリートとして活躍している。新たなスポンサー契約の話も着々と進んでいるようだ。 2018年のドラフト2巡目全体33位指名でNBA入りしたブランソンは、ダラス・マーベリックスで4シーズンを過ごし、22年7月に無制限フリーエージェントでニックス入り。加入初年度の2022-23シーズンに自身初の平均20得点突破となる24.0得点を挙げると、昨季はキャリアハイの平均28.7得点を記録し、シーズンMVPレースで5位にランクイン、オールNBA 2ndチームにも選出された。 そして、今年7月には4年総額1億5650万ドル(約239億円)で延長契約を締結。来夏には5年総額2億6900万ドル(約411億円)の巨額契約を結ぶこともできたなかで、チームの強化を優先し、総額1億1200万ドル(約171億円)以上もの減額を受け入れた。 ただ、その穴を埋めるのに十分とは言わないまでも、ブランソンは衣料品/アパレル企業(Faherty、Fanatics、Nike、Macy's)、食品会社(Dunkin' Donuts、BodyArmor、DoorDash)、ビデオゲーム(NBA2K)、ハンドローション(O'Keeffe's)、エナジードリンク(BODYARMOR)など、数多くのスポンサー契約を結んでいる。 ブランソンは自身とニックスの同僚であるジョシュ・ハートが共同ホストを務めるポッドキャスト『Roommates Show』で、新たなスポンサー契約の可能性を示唆し、「かなり上手くいっていると思う」とコメント。ハートは「ニューヨークのキングだ」と相棒を表現した。 『ニューヨーク・ポスト』のステファン・ボンディ記者は、「ジェイレン・ブランソンのスターパワーは、彼をニューヨーク・シティのスポーツマーケティング界の寵児にした」と題し、ブランソンの選手としての価値を取り上げている。 スポーツ・ブランディングの専門家であるジョー・ファボリト氏は、最も価値のあるニューヨークのアスリートの1人にブランソンを位置付け、「ニューヨークで彼がトップ3でないわけがない」と断言したという。「ブランドにとって、ジェイレンがどれほど価値のある選手であるかを知りながら、リスクを負うことを厭わないという価値を示している。ほとんどのアスリートにはそんなことはしない」と、スポンサー側としてもブランソンと契約することでのメリットを主張していた。