クリーブランド・キャバリアーズは今季、リーグで唯一の開幕6連勝と最高のスタートを切った。原動力の1人はエースのドノバン・ミッチェルだが、フランチャイズOBであるリチャード・ジェファーソンはミッチェルをMVP候補に挙げている。 2022年夏にユタ・ジャズからトレードでキャブズ入りしたミッチェルは、加入初年度に平均28.3得点、昨季は平均26.6得点をマーク。攻撃の第1オプションとしての地位を確立し、今年7月2日(現地時間1日)には3年総額1億5030万ドル(約230億円)でキャブズと契約延長を締結した。 そのなかで迎えた今季、ミッチェルは開幕6試合全てにスタメン出場して平均28.8分間プレイ。平均23.5得点、2.7リバウンド、4.3アシスト、1.7スティール、フィールドゴール成功率51.4%、3ポイント成功率38.3%を挙げるとともに、チームもトロント・ラプターズ、デトロイト・ピストンズ、ワシントン・ウィザーズ、ニューヨーク・ニックス、ロサンゼルス・レイカーズ、オーランド・マジックを破って開幕6連勝を飾っている。 2016年にキャブズでリーグ優勝を経験しているフランチャイズOBのジェファーソンは『ESPN』の番組『NBA Today』で、「ドノバン・ミッチェルがゲームを本当の意味で理解したシーズンだと思う。キャブズがこのレベルでプレイし続ければ、ドノバン・ミッチェルはMVP候補だ」と28歳のエースを評価している。 「キャブズは毎年、特にJB・ビッカースタッフ時代に良くなってきた。2年前、ニックスとのプレイオフ1回戦に敗れた。昨季は(マジックとの)1回戦は第7戦を制して勝ったが、その後(カンファレンス準決勝で)ボストン・セルティックスに負けた。だから、私が思うに、彼がMVPになるためには、、キャブズがトップ3に入り、セルティックスとの対戦を避けなければならない。さもなければ、カンファレンス準決勝でまたセルティックスと対戦することになり、昨季と同じようなシーズンになる。あるいはトップ3に入り、ドノバン・ミッチェルがMVP候補となり、カンファレンス決勝で彼ら(セルティックス)と対戦するチャンスを得るかだ」 キャブズにとっても、昨季王者セルティックスの壁を越えられるかが1つのポイントになりそうだ。