7月7日、Bリーグの横浜ビー・コルセアーズに所属する河村勇輝が、メンフィス・グリズリーズとエグジビット10契約に合意した。契約締結後、10月からアメリカで行われるトレーニングキャンプに参加予定だという。 5月17日には横浜ビー・コルセアーズが河村と2024-25シーズンの選手契約締結(継続)を発表していたが、その際に「クラブとしては引き続き海外リーグへ挑戦したいという河村選手の意思を尊重してまいります」と河村の挑戦をサポートする意思を表明。そして河村本人も、「海外でのプレーに挑戦したい気持ちに変わりはありません。どのような決断になっても、チームを優勝に導ける力をつけたいと思います」とのコメントを発表していた。 今回の発表に際し、河村は「夢の実現に向けたチャンスを掴むことができました。しかしまだ正式な契約ではありませんので、今後より一層の努力をし、夢を実現させていきたいと思います。引き続き応援をよろしくお願いいたします」とコメントを発表している。 エグジビット10契約はNBAが2017年に導入した契約形態の一つ。最低年俸で無保証だが、シーズン開幕前に2ウェイ契約への切り替えが可能で、もしトレーニングキャンプ中やプレシーズン中に契約解除された場合でも、契約チーム傘下のGリーグチームとの契約ができる。そのため、若手選手やドラフト外の選手にとって、NBAでのキャリアをスタートするためにはメリットがある契約となっている。 昨季グリズリーズには渡邊雄太が所属。過去にはグリズリーズ傘下のGリーグチームであるメンフィス・ハッスルでもプレイしていた。 河村は日本代表として「FIBA バスケットボールワールドカップ2023」に出場。パリ五輪出場に大きく貢献した。現在はパリ五輪に向けた16人の最終候補メンバーに名を連ねている。 河村が契約を結べば、Bリーグ所属の日本人選手によるエグジビット10契約は2019年に馬場雄大(ダラス・マーベリックス)以来2人目となる。また5日には、富永啓生がインディアナ・ペイサーズとエグジビット10契約を結んだことが発表されている。