昨季まで13シーズンにわたってゴールデンステイト・ウォリアーズを支えてきたクレイ・トンプソンがダラス・マーベリックスへ行くという一報は、多くの人々に衝撃を与えた。それは、身近な人物である父マイカルもその1人だったようだ。『SiriusXM』に出演したマイカルは、「今はあまりお祝いムードって感じの気分じゃない」と吐露している。 今回クレイが移籍する候補のひとつにマイカルの古巣ロサンゼルス・レイカーズの名前も挙がっていたが、カリフォルニア州よりもテキサス州の方が経済的な面で優位な点、さらにマーベリックスが昨季優勝まであと一歩に迫ったことが、ダラス行きを決断した大きな要因になったと報じられている。 「これは彼の人生だから」とクレイの選択を尊重したマイカルだが、同時に「本当にがっかりした」と正直な思いを吐露している。 「彼がレイカーになることを期待していた。その一歩手前まで来ていたんだ。レイカーズとマブスが競い、マブスが勝った。だが、私は彼がレイカーズでキャリアを終えることを願っていたし、祈っていた」 マイカルは1987年から1991年までレイカーズでプレイし、2度の優勝に貢献。さらに引退後は、レイカーズのラジオ番組でアナリストとして活躍していることもあり、息子のレイカーズ入りに対する思いは強かったようだ。クレイがレイカーズと話そうとしていると言われた際には、「チームに売り込もうとした。私はこのフランチャイズを本当に信じているから、それが正しい行為だと思った」と明かしている。 「フランチャイズは私、そしてクレイを含む私の家族にとても良くしてくれた。彼はレイカーズのファンとして育った。彼はコービー・ブライアントを崇拝して育ったほとんどの子たちと同じなのさ。だから、彼がようやくホームに戻ってくるのにぴったりだと思ったんだよ」 そうした過去を間近で見てきたからこそ、父として息子の思いを汲み取ってあげたくなったのだろう。それでもマイカルは、「彼はレイカーズ入りのチャンスが来た時、マーベリックスを選んだ。彼が自分の決断に満足していることを、私は喜んでいる」と、息子が決めた道を尊重すると語った。