クリーブランド・キャバリアーズは、プレイオフのカンファレンス準決勝でボストン・セルティックスにシリーズ1勝4敗で屈し、今シーズンが終了した。エースのドノバン・ミッチェルは今夏に契約延長を結ぶ権利を持つが、クリーブランドでの未来に好印象を持っているようだ。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が伝えた。 ミッチェルは2022年9月、トレードにより5年間を過ごしたユタ・ジャズを離れ、キャブズへ。加入初年度の22-23シーズンはリーグ7位の平均28.3得点、今季は左膝の骨挫傷や鼻骨骨折など怪我により55試合の出場にとどまったが平均26.6得点、6.1アシストとエースに君臨してきた。 今プレイオフはオーランド・マジックをシリーズ4勝3敗で下すも、カンファレンス準決勝でセルティックスに1勝4敗と完敗。ミッチェルは左ふくらはぎの張りで、ラスト2試合に出場できないまま、チームの敗退を見届けることになった。 ミッチェルは2020年にジャズと5年総額1億6300万ドル(約254億円)の契約を結んでおり、2025-26シーズンが3700万ドル(約57億6000万円)のプレイヤーオプションで、現状は最長であと2年間キャブズの一員。そのなかで、今夏に4年総額2億850万ドル(約324億円)の契約延長を結ぶ資格を持つ。オーナーのダン・ギルバートは今年3月、「我々は契約延長について彼と話し合ってきた。彼はこの街を愛していると思うし、契約延長してくれると考えている」と語っていたが、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、ミッチェルは「クリーブランドで幸せだ。ここに来てからずっと幸せだ」と語っていたという。 「彼(ミッチェル)はチームが今季、成長を遂げたと思っている。ただ、カンファレンス決勝に進むことはできなかった。クリーブランドでの将来について、考えるタイミングが訪れていると彼は理解している。『このオフシーズンに決断しなければいけないことがあるのは分かっている。僕とエージェントは、適切なタイミングでクリーブランドと話をするつもりだ』と言っていた。強調していたのは、『今シーズンを不幸なまま去るつもりはない』ということだった」 ミッチェルとの契約延長にこぎつけられなければ、キャブズとしては2025年に無制限フリーエージェント(FA)で見返りなく流出する前にトレードも視野に入れなければいけなくなるかもしれない。