フィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)は日本時間4月13日(現地12日)、フランチャイズのレジェンドであり、殿堂入り選手であるアレン・アイバーソンを称える銅像の除幕式を行い、アイバーソンも「この瞬間を一生忘れない」と感慨深く語っている。 『NBC Sports Philadelphia』のノア・レビック記者が伝えた。 1996年のドラフト全体1位指名でシクサーズ入りしたアイバーソンは1996~2006年、09~10年にシクサーズに在籍し、その間に計722試合に出場して計4回の得点王を獲得。平均31.1得点を挙げた2000-01シーズンにはシーズンMVPに輝き、自身初のNBAファイナル進出も果たした。 最終的にキャリアで歴代28位の通算2万4368得点を挙げたアイバーソンは、2016年に殿堂入りを果たし、21年にはNBA75周年記念チームにも選出。その功績が称えられ、ビリー・カニンガム、ウィルト・チェンバレン、モーリス・チークス、ボビー・ジョーンズ、ジュリアス・アービング、モーゼス・マローン、チャールズ・バークレーらに次ぐフランチャイズ史上10人目となる銅像製作が決まり、4月13日に練習施設前で除幕式が行われた。 除幕式前から、「すごく光栄だ。現実とは思えない。ナーバスになり過ぎるわけでもないけど、多くの人たちがいるのを見ると…みんなに感謝の気持ちを伝えたい。泣かないと誓ったけど、この夢の実現に一役買ってくれたみんなに感謝している」と感慨にふけっていたアイバーソン。ラリー・ブラウン元HC(ヘッドコーチ)や、かつての同僚であるエリック・スノウ、アーロン・マッキー、ラリーヒューズ、マット・ガイガーらが見守るなかで銅像の除幕を行うと歓声が起こり、銅像にキスするなど笑顔を浮かべ、「この瞬間は一生忘れない。この瞬間を大事にするよ」と喜びを口にした。 一方で、『Yahoo! Sports』のカリー・ローソン=フリーマン記者によれば、アイバーソンの銅像が小さすぎるとSNS上で波紋を呼んでいるという。銅像は過去の偉人たちと実際は同じサイズだが、「アイバーソンは受けるべきリスペクトを得られなかった。シクサーズは方針を変える必要がある。あれは銅像ではなくトロフィーだ」といった声が上がっていた。