「NBAの顔」と言えば、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)を想起する人は多いだろう。しかしジェームズは39歳、カリーも35歳と、これまで現役でいた時間よりも残された時間の方が恐らく短い。そうなると次に最も「NBAの顔」としてふさわしいのは誰かと言う議論が出てくる。 そんななか、ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムは、自身がその顔になれる可能性があると考えているようだ。『The Athletic』のジャレッド・ワイス記者とのインタビューで明かした。 「自分にはそうなる実力がある。もし優勝すればもっと現実味を帯びると思う。それでも自分が候補の1人だと認識しているよ」 今季は現時点でセルティックスをリーグ首位に導いており、自身も平均27.1点、8.6リバウンド、4.8アシストとオールラウンドに活躍。MVP候補の1人であることは確実だ。そこにチャンピオンの称号が加われれば、さらに評価も高まるだろう。 もちろん、テイタム以外にもルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)やシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)、アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)などチームを牽引する若いスター選手が揃っている。 さらに今季は、ビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)もNBAデビューを果たした。チームは低迷しているものの、何でも起用にこなす224㎝のビッグマンはすでにトップスターに引けを取らない注目を集め、先日にはルイ・ヴィトンとアンバサダー契約も交わしている。 3月で26歳となるテイタムが頭一つ抜け出すためにも、何よりもまずは優勝が求められるだろう。先日のNBAオールスターで、1980年代にマジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)と並びNBAの顔として活躍したセルティックスのレジェンド、ラリー・バードと初対面を果たしたテイタムは、偉大な先輩と同様にチームを頂点に導き、自身が望むステージへ立つことができるか。