ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチは、日本時間1月27日(現地26日)に敵地で行われたアトランタ・ホークス戦で史上4位タイとなる73得点を挙げ、チームを148-143の勝利に導いた。2020年の同日にヘリコプター墜落事故で亡くなったコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)にも言及している。『ESPN』が伝えた。 フィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビードが今季リーグ最多の70得点を挙げてからわずか4日後、24歳のドンチッチがNBAの歴史のその名を刻んだ。 第1クォーターで18得点、第2クォーターで23得点を叩き出し、前半だけでフランチャイズ記録の41得点(フィールドゴール17/22、3ポイント6/9)。第3クォーター終了時点で57得点を積み重ねると、第4クォーターに自己ベストとフランチャイズ記録の60得点(2022年12月27日のニューヨーク・ニックス戦で達成)をクリアし、残り2分58秒の3ポイントプレイで70得点に到達。その後さらに3ポイントプレイで73得点まで伸ばした。 ドンチッチは45分間のプレイで73得点(フィールドゴール25/33、フィールドゴール成功率75.8%、3ポイント8/13、3ポイント成功率61.5%、フリースロー15/16)、10リバウンド、7アシストをマーク。ウィルト・チェンバレン(100得点/1962年)、コービー・ブライアント(81得点/2006年)、ウィルト・チェンバレン(78得点/1961年)に次いでNBA史上4位タイの73得点という記録を打ち立てた。 マーベリックスのジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)は、「彼こそがゲームプランだ。シュートを決める能力、シュートを生み出す能力、オープンな選手を見つける能力、それらを今夜はハイレベルで発揮した。コート上では他の誰とも違う存在だ」とドンチッチを称賛。同僚のジョシュ・グリーンも「あんなのは見たことがない」と舌を巻き、対戦相手のエースであるトレイ・ヤングは、「彼はホットだった。僕たちはあらゆる手を尽くした」と手に負えなかったことを吐露した。 ドンチッチは自分のキャリアの中でも「おそらくトップ」パフォーマンスだと自負。チェンバレンやブライアントらレジェンドに関して「彼らの名前は特別だ」と語り、「信じられないよ」と驚きを隠さず、81得点の記録を持つブライアントに関して、「アメイジングだよ。みんなコービーのことが大好きだ。あれ(ヘリコプター墜落事故)は悲しい出来事だった。もう4年も経ったなんて信じられない。同じ日というのも特別だ。彼がここにいてくれたら良かったのにと思う」と思いを馳せていた。