2022年夏、ニューオーリンズ・ペリカンズと5年間1億9300万ドルの契約延長にサインしたザイオン・ウィリアムソンだが、その大型契約にはウィリアムソンの怪我のリスクを考慮した付帯条項が盛り込まれていた。契約した最終3年間の保証を解除できるもので、当初はその条項が発動する可能性は低いと考えられていた。 しかし、昨季わずか29試合の出場にとどまったことで、付帯条項が発動してしまったという。『The Athletic』のマイク・ボルクノフ記者によると、2025-26シーズン以降に残っている3年間の保証が失効してしまったというのだ。 ただし、これによってペリカンズがすぐにウィリアムソンを放出するというわけではない。ボルクノフ記者は、ウィリアムソンが十分な試合に出場し、体重と体脂肪に関する付帯条項を守れば、再び契約が保証されることになっているという。他チームのフロントも、2024-25シーズン終了後にウィリアムソンが無制限のFAになるのは極めて限定的だと考えているようだ。 全額保証されるのは、61試合に出場し目標体重をクリアすること。今季ウィリアムソンは23試合に出場し、平均22点、5.8リバウンド、4.6アシストを記録するなど、元気な姿を見せている。その一方で、シャキール・オニールとチャールズ・バークレーからコンディショニングについて指摘されたり、キャリア初期のような爆発力やインパクトに欠けているという声も聞こえてくる。現に今季のペリカンズは、ウィリアムソンが不在の方が100ポゼッションあたりの得点が平均4.8点高いという統計もある。 チームは17勝12敗と勝ち越している。シーズン終了まで順位と今のコンディションを維持できれば、契約の保証を勝ち取るだけでなく、自身に対する評価の風向きも変わってくるかもしれない。