ミルウォーキー・バックスのスーパースターであるヤニス・アデトクンボが、ロサンゼルス・レイカーズの長期的なターゲットとしてリストされていると報道された。そして、先日レイカーズのアシスタントコーチに就任したジェイソン・キッド氏がその役目を担うことが予想されている。 「NewsDay」のスティーブ・ポッパー氏によると、レイカーズがキッド氏を雇った主な理由の一つとして、2021年にフリーエージェントとなるアデトクンボのリクルートが挙げられるという。 2013年のドラフト全体15位でバックスに指名された現在24歳のアデトクンボは、今シーズンのMVP候補のスーパースターへと成長。毎年、目を見張る成長を遂げているアデトクンボは、今期のレギュラーシーズンを60勝22敗という歴代最高記録で終えたバックスを牽引しており、チームを2001年ぶりとなるコンファレンスファイナルズへ導いている。 リーグ最高峰のプレーヤーの一人として、近年その存在感を見せつけているアデトクンボにレイカーズが目をつけているとポッパー氏は報道した。 ポッパー氏によると、レイカーズは既に2年後のアデトクンボ獲得に向けての計画を練っており、その一環としてアデトクンボと良好な関係にあるキッド氏をチームのアシスタントコーチとして迎え入れたという。キッド氏は2014年から2018年までバックスのコーチを務めており、アデトクンボの育成に大きく貢献している。この事から、アデトクンボと信頼関係にあるキッド氏が彼のリクルートを担うとポッパー氏は予想。 一方で、バックスとの契約があと2年残っているアデトクンボ。バックスのフロントオフィスは彼をチームに残すために出来る限りの全てをすることだろう。 また、NBAレジェンドのレジー・ミラー氏は、2年後のレイカーズのアデトクンボ獲得説について、起こりえないことと感じているという。 「The Dan Patrick Show」に電話出演したミラー氏は以下の通り語った。 「アデトクンボがナイキとの大型契約を結んだ時もキッド氏が手助けしていたし、彼らが良好な関係にあることは間違いない。しかし、アデトクンボの発言は全てバックスやファンに対しての愛情が強いし、忠誠心が感じられる。彼がミルウォーキーを離れてレイカーズに移籍するとは私には考えられない。」 ポッパー氏の情報にどこまでの信憑性があるかは分からないが、キッド氏の現段階での役目は、レブロン・ジェームスが来期にレイカーズでタイトルを取るための手助けと、ロンゾ・ボールを優秀なポイントガードとして育成するところにあるだろう。もし2年後にキッド氏がレイカーズのコーチを続けているとすれば、レイカーズのアデトクンボ獲得についての憶測が更に話題となることが予想される。 文:ビタラフ アドル