ナイキ創業者のフィル・ナイトが、ポートランド・トレイルブレイザーズの買収を望んでいるという。『Wall Street Journal』のレイチェル・バックマン記者によると、ナイトはブレイザーズをポートランドに確実に留めることを望んでいるようだ。 2022年6月に、ナイトとMLBロサンゼルス・ドジャースの共同オーナーであるアラン・スモリニスキーは、ブレイザーズ買収に20億ドル以上を提示したと伝えられている。ブレイザーズは2018年にマイクロソフトの共同創設者ポール・アレンが亡くなって以降、妹ジョディがオーナーを務めているが、チームを売却する予定はなく、実現するとしても数年はかかるだろうと語っていた。 しかしナイトは、前回のオファーから1年経った現在でもチーム買収に意欲を示しているようだ。『Wall Street Journal』によれば、ナイトとスモリニスキーは2023年初頭も含めて何度かジョディに取引依頼をしていたという。その際、前回のオファーよりも金額を上乗せする意思も示したようだ。しかし、色よい回答は得られていないという。 なお兄アレンが亡くなった際に、その日から10年以内にブレイザーズとNFLシアトル・シーホークスを売却し、その資金を慈善団体に寄付せよとの遺言があったとの報道もある。しかし当面は、放映権の高騰によってチームの価値が高まることが予想されるだけに、売却の話が実現するとしても、しばらく先のことになりそうだ。