シカゴ・ブルズの新人アヨ・ドスンムが「CLOROX」ライジングスターズの出場選手に選出された。今季は46試合に出場し、平均7.7点、2.7リバウンド、2.3アシストを記録。さらに最近ではロンゾ・ボールの負傷離脱に伴って出場時間も増えており、先発した12試合では平均37.3分プレイして11.9点、4.4リバウンド、、6.3アシストとオールラウンドな活躍を披露しているのだ。 ドラフト2巡目全体38位でプロ入りを果たしたドスンムは、ブルズが本拠地を構えるイリノイ州シカゴ出身で、大学もイリノイ大という地元選手。そんな彼の活躍に目を細めているのが、かつてブルズでプレイ経験があるシカゴ出身の元NBA選手ドウェイン・ウェイドだ。 「彼のプレイを見ていると、バスケットボールの試合の進め方を知っているように感じる。正しいプレイができるんだ。テイクチャージも取れるし、相手チームのベストプレイヤーを守れる。さらには20点台のスコアを挙げる試合もあるんだ」 さらにウェイドは、「カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)のように、ダイヤモンドの原石のような選手だよ」と、かつてファイナルMVPに輝いたスーパースターを引き合いに出しドスンムのポテンシャルを称賛した。レナードもNBA入りの際はドラフト全体15位で指名されるなど、当時決して最注目の選手ではなかった。しかし、その後の結果は多くのNBAファンが知るところだろう。 まだようやく1年目の折り返しを迎えたばかりのドスンムを、そうしたスーパースターと比較するのは時期尚早かもしれない。しかし、ウェイドが太鼓判を押すほどの選手だ。今後のさらなるブレイクを期待させるだけのポテンシャルは、十分に秘めていると言えるだろう。