NBAオールスターの開幕が迫るなか、未だフィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)のベン・シモンズにまつわる処遇は解決策が見つかっていない。しかし、その間もシモンズはチームに帯同していないことを理由に罰金を支払い続けている。『ESPN』のラモーナ・シェルバーン記者によれば、その額はすでに1900万ドルを超えているという。さらにシーズン終了まで欠場が続けば、1200万ドルが追加されるというのだ。 これだけの大金を失ってもシクサーズに戻ろうとしないのは、トレードされるまでプレイしないというシモンズの強い意志があるからだ。シモンズに近しい関係者は次のように話している。 「これはお金の問題じゃない。そのことを人々が理解するのは難しいだろう。でも、もし今の状況が自分にとって良くないと思ってよりよい場所へ行こうとしているなら、お金は問題にならない。もちろん金銭的な打撃はあるけど、何とかするんだ」 シモンズはこれまでのNBAキャリアで6543万ドルを得ている。かなりの大金であることには違いないが、この膠着状態が来季以降も続けば今後得られるはずのサラリーも罰金で失い続けることなる。来週にはトレード期限日を迎えるが、ダリル・モーリーGMは今季中のトレードはないという考えを明かしている。オフに無制限FAとなるジェームズ・ハーデン(ブルックリン・ネッツ)とのトレードを模索しているという噂も聞かれる中、シモンズはこのまま座して待ち続けるのだろうか。