リーグ史上初の女性HC(ヘッドコーチ)に最も近い存在の1人が、サンアントニオ・スパーズのベッキー・ハモンAC(アシスタントコーチ)だ。昨年末には退場処分となったグレッグ・ポポビッチHCに代わり、初めて公式戦でチームを指揮した女性となった。本人もNBAでの指揮官就任へのモチベーションは高く、昨オフにはポートランド・トレイルブレイザーズのHC職に最終候補まで残ったとも報じられている。 いずれ訪れるであろうポポビッチHC勇退後のスパーズを指揮するのにはぴったりの人材だが、優秀なハモンACにはNBA以外のチームも注目している。『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は、ニューヨーク・リバティとラスベガス・エーシズ、WNBAの2チームがハモンACを指揮官に据えることを真剣に検討していると報じた。なお、現役時代はWNBAでプレイしたハモンACにとってリバティは古巣となる。 2014年に女性では初めてNBAでフルタイムのアシスタントコーチとして採用されて以降、名将ポポビッチHCの薫陶を受け続けているハモンAC。ヘッドコーチとしてチームを指揮するのは時間の問題だろうが、そのステージはWNBAとなるのだろうか。