ヒートのカイル・ラウリーが思い描く”キャリア終焉の瞬間”「ラプターズの一員として引退する」

NBA16年目を迎えたカイル・ラウリーは、今夏にトレードでトロント・ラプターズからマイアミ・ヒートへ移籍した。チームが好調のなかで司令塔役を担っているが、キャリアを終える時には9年間を過ごした古巣の一員でありたいという思いがあるという。 ラウリーは自身4チーム目となるヒートに加入した今季、足首の負傷による2試合の欠場はあったが、平均12.0得点、4.9リバウンド、7.6アシスト(リーグ10位)、1.1スティールを記録。チームも11勝6敗でイーストの3位につけている。 そんなラウリーにとって、前所属のラプターズはキャリアの中でも特別なチームのようだ。9年間の在籍で平均17.5得点、4.9リバウンド、7.1アシストを挙げ、2019年にはフランチャイズ初優勝にも大きく貢献した。通算4277アシスト、873スティール、3ポイント成功数1518本はラプターズ史上1位で、ビンス・カーター、デマー・デローザンに続くフランチャイズの功労者と評価されている。 日本時間2月4日(現地3日)にトロントで古巣ラプターズと対戦予定であることに関して、ラウリーは『The Undefeated』のマーク・スピアーズ記者にこのように話している。 「俺は男の中の男だけど、その日はセンシティブになって泣くだろうね。多くの愛を返す日になる。メンフィス(グリズリーズ)やヒューストン(ロケッツ)から、今でも愛をもらっているけど、トロントでは人としても成長したから、少し状況が違う。カナダで8年、(コロナ禍の影響で)タンパで1年過ごしたけど、1つのフランチャイズに9年も在籍するのは長い」 来年3月に36歳となるラウリーは、現行の2023-24シーズン終了までの契約を全うした時点で38歳となる。現役引退の時が少しずつ近づくなかで、思い描くプランがあるようだ。 「カナダに住むには市民権の取得が必要。残りの人生をすべてそこに住むとは思わないけど、戻ることはできる。俺にとってはいまだにホームだ。1日契約をして、トロント・ラプターズの一員として引退する。それが俺のすべてだ」 ラウリーは今も、ラプターズに対して熱い思いを抱きながら、目の前の戦いに全力を注ぐ。

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