ブルックリン・ネッツのジェームズ・ハーデンは、日本時間10月30日(現地29日)に行われたインディアナ・ペイサーズ戦で今季自己最多の29得点を挙げ、106-98の勝利に貢献した。ルール改正もあって新シーズンはスロースタートだったなか、アグレッシブに攻めることを心掛けたという。『ESPN』のオーム・ヤンミスク記者が伝えた。 ネッツは開幕5試合で2勝3敗と負け越し。新型コロナウイルスのワクチン未接種問題に揺れるカイリー・アービング不在が大きな要因の一つだが、ハーデンの不調もチームにとっては痛手だった。 NBAは今季から「シューターが異常な角度でディフェンダーに当たりにいく」「シューターが異常な角度で足を上または横に蹴る」「シューターがディフェンダーの腕に絡ませてシュートを狙う」といったファウルを誘うための“バスケットボール以外の動き”を禁止。これまで相手のファウルを誘い、フリースローでも得点を重ねてきたハーデンだったが、開幕5試合ではフリースロー計14本成功(15本試投)、平均16.6得点にとどまっていた。 そのなかで、ペイサーズ戦ではフィールドゴールこそ11本中5本の成功だったが、フリースロー16本(19本試投)を沈めて29得点、8リバウンド、8アシストをマーク。第2クォーターだけで9回フリースローラインに立ち、前半に21得点を叩き出した。『ESPN Stats&Information』によると、ハーデンが最低15本以上フリースローを成功させたのは通算72回目で、NBA史上最多だという。 「俺が攻撃的だっただけさ。最初の数試合はアグレッシブではなかった。今日はスポットにたどり着くスピード、爆発力があったし、試合全体を通じてかなり感触が良かった」 ハーデンが本来の攻撃力を発揮するとなれば、アービング不在のネッツにとっては朗報だろう。