日本時間10月13日(現地12日)、ブルックリン・ネッツのショーン・マークスGM(ジェネラルマネージャー)は、ガードのカイリー・アービングが「完全に参加できる資格を得るまで、チームの一員として試合に出たり、練習したりしないことを決めた」と発表した。声明では直接言及していないものの、アービングが新型コロナウイルスのワクチン未接種と見られることが要因となっている。 NBAは選手へのワクチン接種を義務付けていないが、ブルックリンのあるニューヨークでは、屋内でプレイするプロアスリートに対してワクチン接種が必須となっている。マディソンスクエア・ガーデンとバークレイズ・センターを含むすべてのアリーナに入るためには、観客を含めて少なくとも1度は接種したことを証明する必要があった。 なお、現行のルールに則ればアービングは敵地での試合に参加可能ではあったが、マークスGMは声明でアービングの選択を尊重するとしつつ、「部分的なチームへの参加はアービングの能力を制限するものとなる」との考えを示した。また、アービングに限らずチームとしてホームゲーム以外の参加という形式は認めないと明言している。 マークスGMは「今シーズンの目標が優勝であることに変わりはない。この目標を成し遂げるには、組織のメンバー全員が同じ方向を向いていなければいけない」とコメント。アービングがどの程度の期間離脱することになりそうか言及していないものの、「我々の望みはカイリーが戻ってくること。みんな彼の復帰を歓迎するだろう」と語っていることから、本音としてはいち早くワクチン接種を済ませてチームに合流してほしいというところだろう。 ネッツは15日(同14日)にプレシーズン最終戦となるミネソタ・ティンバーウルブズ戦をホームで行なった後、20日(同19日)に敵地でミルウォーキー・バックスとの開幕戦を迎える。