8月7日(土)、オリンピック男子バスケットボール決勝でアメリカ代表とフランス代表が対戦し、87-82でアメリカが勝利した。アメリカは2008年の北京五輪以来4大会連続、通算16度目のオリンピック優勝となった。また、アメリカは予選初戦でフランスに76-83で敗れていたが、決勝の舞台でリベンジを果たしたことになる。 アメリカを牽引したのはケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)だった。ゲームハイ、そして自身にとっても今大会最長となる35分18秒コートに立ち、随所でジャンプシュートを沈め続けた。また、ディフェンスでもフランスの守護神ルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)をマークする場面も。攻守にわたってオールラウンドに活躍し、29点、6リバウンド、3アシスト、1ブロックを記録した。 デュラントはオリンピックの決勝に強く、2012年ロンドン五輪決勝、2016年リオデジャネイロ五輪決勝でともに30点を挙げている。また、『ESPN Stats & Info』によると、3つの異なるオリンピックで100点以上を挙げた史上初の選手となった。 試合後、フランスのナンド・デ・コロは、「ケビン・デュラントは驚異的だ。大きい相手にはドライブを仕掛け、小さい相手には頭上からシュートを決めてしまう」と、自在に得点を積み重ねたデュラントを称賛している。 アメリカはデュラント以外にも、途中出場のジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)が3ポイント3本を含む19点、チーム最多の7リバウンド、バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)が6リバウンド、4アシスト、3ブロックを記録。チーム全体でもフランスのターンオーバーを18本誘発し(アメリカは9本)、ブロックも5-0と圧倒した。 2000年のシドニー五輪以来の決勝進出となったフランスは、40分のうち31分21秒でアメリカを追う苦しい展開。しかし何度となく肉薄するなど意地を見せた。第4クォーターには残り5分42秒、そして残り8秒に3点差まで詰め寄ったものの、あと一歩及ばず。史上初の金メダル獲得とはならなかった。 なお、7日(土)20時からはスロベニアとオーストラリアによる3位決定戦が行なわれる。