2020-21シーズンのNBAは、オールスター前の公式戦日程をすべて消化。『NBA.com』では、寄稿する4記者が「前半戦のシックスマン・オブ・ザ・イヤー(最優秀シックスマン)は誰か」というアンケートに答えている。 今季、最もインパクトを残しているシックスマンと言えばやはり、リーグ首位(27勝9敗)を走るユタ・ジャズのジョーダン・クラークソンだろう。 2019-20シーズン途中にクリーブランド・キャバリアーズからトレードで加入。所属2年目の今季は全36試合にすべて途中出場し、平均26.0分間のプレイでキャリアハイの17.9得点、4.0リバウンド、2.3アシスト、リーグ1位のフリースロー成功率96.7%をマークしている。日本時間2月16日(現地15日)のフィラデルフィア・76ers戦でシーズンハイの40得点を挙げ、ベンチから最低15分以上プレイしている選手の中で平均得点はトップだ。 マイケル・C・ライト記者は、「現時点で議論の余地があるか? 平均26分間のプレイでチーム2位の得点、ベンチスコアでもリーグ首位だ。インスタントスコアラーとしてジャズを支えている」と“一択宣言”。ショーン・パウエル記者は、「ドノバン・ミッチェルが休む時間を作っている。自分にぴったりの役割がある家を見つけた」とチームへの高いフィット度に着目し、スティーブ・アシュバーナー記者は昨季最優秀シックスマンのモントレズ・ハレル(ロサンゼルス・レイカーズ)が平均13.8得点、6.4リバウンドと前年比で成績を落としていることを紹介している。 一方で、ジョン・シューマン記者が推したのは、シカゴ・ブルズのサディアス・ヤングだ。30試合すべてがベンチスタートで、平均25.3分間プレイして12.1得点、5.9リバウンド、4.4アシスト、1.4スティールを記録。平均得点ではクラークソンに劣るが、ネットレーティング(100ポゼッションあたりの平均得失点差)でヤングがコート不在時には「-6.3」なのに対し、プレイ時は「+6.6」と好数値を残している点を評価している。 今後の最優秀シックスマン争いも、クラークソンを中心に展開されるのは間違いなさそうだ。