今季のトレード・デッドラインは日本時間3月26日(現地25日)に設定されている。期限までまだ約1か月半残っているが、すでに移籍の噂が挙がっている選手の1人がニューオーリンズ・ペリカンズのロンゾ・ボールだ。 23歳のボールは今季、2月9日(同8日)の時点で平均13.4得点、4.3リバウンド、4.6アシスト、1.4スティール、FG成功率42.2%、3ポイント成功率36.7%を記録。平均得点とFG成功率は自己ベストだが、ペリカンズの2枚看板であるザイオン・ウィリアムソンとブランドン・イングラムに並び立つような存在にはまだなれていない。 『NBA.com』のショーン・パウエル記者は、「ロンゾ・ボール、弟が話題になるなかキャリアの岐路に立たされる」と題した記事の中で、ペリカンズがボールをどれだけ信頼しているかは分からないと見解を示している。 「緩やかだが、ボールの成長にペリカンズは自信を持っている。彼のコートビジョンは鋭い。ただ、ペリカンズのオフェンスは、イングラムとウィリアムソンを通して遂行される。スタン・バン・ガンディHC(ヘッドコーチ)は『彼はさらに良くなる』と言うが、ペリカンズがボールに対してどれほど期待しているかは分からない」 パウエル記者は移籍候補としてロサンゼルス・クリッパーズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、デトロイト・ピストンズという3チームの名前を挙げながら、ペリカンズがボールをトレードする可能性について考察している。 「プレイメイカーではないパトリック・ベバリーが先発を務めるクリッパーズに、ボールをLAに連れ戻すだけのアセットと強い気持ちがあるのか。ウォリアーズはバックコートの層を厚くするべきなのか。デリック・ローズを放出した再建中のピストンズはどうだろう。彼を求めるチームは長期契約を結びたいと思っているはずだ。それでなければトレードの意味はない」 直近6試合で平均17.0得点、FG成功率48.7%、3ポイント成功率50.0%と好調なボール。今季終了後には制限つきFAになるが、果たしてこのままペリカンズに残留するのか、それとも移籍することになるのか。ペリカンズの動向に注目だ。