マイアミ・ヒートは11月28日(日本時間29日)、主力のバム・アデバヨと契約延長にサインしたことを正式発表した。パット・ライリー球団社長にとって、その決断は難しいものではなかったようだ。 2017年のドラフト1巡目14位指名でヒート入りしたアデバヨは、3年目の昨季に平均15.9得点、10.2リバウンド、5.1アシスト、1.1スティール、1.3ブロックを記録。オールスター初出場に加え、オールディフェンシブ2ndチームにも選出されるなど飛躍のシーズンを過ごした。 新シーズン開幕前日の12月21日(同22日)までに契約延長するかが注目を集めていたが、11月28日に正式サイン。『The Athletic』のジョン・ホリンジャー記者によれば、契約内容は5年総額1億6300万ドル(約170億円)がベース。MVPを獲得した場合はサラリーキャップの30%にあたるスーパーマックス額の1億9500万ドル(約203億円)、オールNBA1stチーム選出時は同28.5%、最優秀守備選手賞に輝いた際は同27.5%になるという。 敏腕で知られるライリー球団社長は、ヒート公式サイトで声明を発表している。 「フランチャイズができる最も重要なことの一つは、最高かつ若く、不可欠なプレイヤーと正式に契約すること。バムとの契約延長は、悩む必要のない簡単なことだった。ヒートにとっても、ファンにとっても、バムにとっても素晴らしいことだ」 今回のアデバヨとの契約延長により、ヒートは2021年のキャップスペースを使い果たしたため、噂されていたヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)ら大物スターの獲得は難しくなったが、ライリー球団社長はまったく問題ないと考えているようだ。 昨季ヒートのNBAファイナル進出に大きく貢献したアデバヨ。4年目を迎える新シーズンはさらなる飛躍が期待される。