トロント・ラプターズとの再契約を決断したフレッド・バンブリートが、新シーズンに向けて意気込みを語った。 ラプターズは2020-21シーズン、新型コロナウイルスの影響で拠点を一時的にトロントからフロリダ州のタンパに移すことになる。少なくとも新シーズン序盤はタンパを“ホーム”とすることになるが、チームが抱える不安はこれだけではない。ラプターズは、過去2シーズンにおいてチームのインサイドの要だったマルク・ガソル、サージ・イバカが今オフにFA(フリーエージェント)となり、それぞれロサンゼルス・レイカーズとロサンゼルス・クリッパーズに移籍した。 まだ予定される主だった補強がアーロン・ベインズだけということもあり、現時点では戦力低下したと一般的には評価されている。そんななか、11月24日(日本時間25日)にチームとの再契約が発表されたバンブリートが迎えるシーズンについて言及。『AP通信』の取材でチームの今後と自身の心境について、「ワクワクしている」と語ったことを同局のティム・レイノルズ記者が伝えている。 「僕はこの現状にワクワクしているよ。カワイ(レナード)が加入する前の、ライバルチームから見過ごされていた状態に戻った感じかな。悪い環境ではないさ。ただ、僕らにはやることが多く、選手個人が能力を挙げる必要があるけどね。僕らに何ができるか早く見てみたいんだ。プレイするのが待ちきれないよ」 2016年にドラフト外からラプターズへ加入したバンブリートは、2年目から徐々に頭角を現し、カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)が加入した2018-2019シーズンには、シックスマンとしてフランチャイズ初のリーグ優勝に貢献。レナードが去って先発に昇格した昨季は、平均17.6得点、3.8リバウンド、6.6アシスト、1.9スティールを記録し、FAになった今オフにはドラフト外選手の史上最高総額となる4年総額8500万ドル(約88億8000万円)でチームと再契約を交わした。 厳しいチーム状況にも関わらず、結果を出すことに自信を持っているとしたバンブリート。ベテランのカイル・ラウリーや、オールスターに成長したパスカル・シアカムらとともに、新シーズンでは周囲の予想を覆す活躍を見せられるか。