フェニックス・サンズは、クリス・ポールを獲得するトレードでオクラホマシティ・サンダーと合意したようだ。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者と、『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が、11月16日(日本時間17日)に報じている。 両名によると、サンズはポールの他にアブデル・ネイダーを獲得。サンダーは見返りとして、リッキー・ルビオ、ケリー・ウーブレイJr.、タイ・ジェローム、ジェイレン・レキュー、2022年ドラフト1巡目指名権を得ることになるという。 ポールは昨オフに、ラッセル・ウェストブルックとのトレードでヒューストン・ロケッツからサンダーへ加入。ポール・ジョージ(ロサンゼルス・クリッパーズ)も放出するなどロスターの刷新を行ったサンダーで、昨季は平均17.6得点、5.0リバウンド、6.7アシストを記録すると同時に、チームリーダーとして若手選手たちを牽引し、下馬評が低かったチームをプレイオフ出場に導くことで健在ぶりを示した。 しかし、今オフにサンダーは、5年間指揮を執ったビリー・ドノバン前HC(ヘッドコーチ)が退任。15日(同16日)には、リーグ屈指のシックスマンであるデニス・シュルーダーのロサンゼルス・レイカーズ移籍が合意したと報道されるなど、チームは再建モードに入っている。そのため、実力は申し分ないものの、プレイヤーオプションを含めると2年間で8500万ドル(約89億円)を超える大型契約を残す35歳のポールの放出は濃厚と見られていた。 ポールが加入予定のサンズは、昨季プレイオフ出場こそ逃したが、シーズン再開後のシーディングゲームで8連勝と良い形でシーズンを終えた。12月22日(同23日)に開幕する2020-21シーズンは、2年連続で平均26.6得点を記録したデビン・ブッカー、2018年ドラフト全体1位指名のディアンドレ・エイトンにポールを加えた陣容で、2010年以来11年ぶりのポストシーズン出場が期待される。 一方、サンダーに加入するルビオは平均13.0得点、4.7リバウンド、8.8アシスト、ウーブレイJr.は平均18.7得点、6.4リバウンドを昨季記録している。 今回のポール放出で獲得したものを含め、今年から2026年までの7年間で最大16個(プロテクションにより減る可能性あり)ものドラフト1巡目指名権を保有するサンダー。これらを駆使し、どのようにチーム作りを進めていくのか。サム・プレスティGM(ゼネラルマネージャー)の手腕により注目が集まる。